瑞穂の国、バリ

 バリ島を訪れる日本人の数は、世界で5番目に多いという。一位は中国、二位オーストラリア、そしてインド、英国と続く。

 なぜ、日本人に人気があるのか。滞在3日目にして、なんだかその理由がわかった気がする。食事のたびに必ず白ごはんが出てくるのだ。ベトナムやフィリピンやモンゴルではこんなことはなかった。

 人々は普通に白ごはんをお皿によそい、葉物や鶏肉といった惣菜を載せて食べている。五臓六腑の中で、胃袋がまず最初にこの国に馴染んでいるようだ。

 バリ島中央部のマルガという町で開かれNPOの会議を抜け出し、田園風景を写真におさめた。10月というのに稲穂が青い。お米は年に二回か三回、収穫される。畔には神に感謝するお供え物が捧げられていた。

 ただ、さすがに三期作は土地がやせて、農薬を多量にまいてしまう習慣が根付いているという。行政機関は三期作禁止を打ち出しているそうだが、うまくいくのかどうか。


 にしても白米が美味い。今日も歓迎会でたらふく食べてしまった。

 

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定年後、荒野をめざす

五木寛之の「青年は荒野をめざす」に感化され、22歳の春、旅に出た。パキスタン航空の格安チケットを手に入れ、カリマーのアタックザックひとつでアジア、ヨーロッパをさすらった。そして再び、旅心に囚われ、36年間勤めた新聞社を辞め、旅に出る。(中村 正憲)